top of page

「がんばらなくちゃ」と思いすぎていませんか?

新年度に入り、1ヶ月が過ぎました。お子様が入学や進学なさった方にとっては、親の「社会的役割」にも変化が訪れていることでしょう。例えば中学生の親御さんであれば、小学生のころは学習のサポートや学校とのやりとりも密でしたが、中学生になると「もう自分でやらせたほうがいいのかな」と戸惑いを覚える方も多いようです。

 

中学校生活は、定期テストや部活動、友人関係など、子ども自身が直面する課題が増えます。その分、「親として支えなければ」と気を張りすぎてしまうこともあるかもしれません。例えば「ちゃんと勉強させなきゃ」「内申に響いたらどうしよう」と考え始めると、気づかぬうちに、親の側が強いプレッシャーを感じていることがあります。

 

心理学では、こうした「役割の変化」はストレス要因になりやすいとされています(Lazarus & Folkman, 1984)。特に子どもの自立を促しながらも支えたいという葛藤は、親にとって大きな負担になりがちです。

 

こうしたときは「ちゃんとやらなきゃ」という気持ちを少しゆるめて、「できる範囲で十分」と思えると楽になります。子どもも親も、少しずつ新しい関係性に慣れていくのが自然な流れです。

 

もし心の中にモヤモヤを抱えていたら、一人で抱えず、カウンセリングで整理してみませんか?社会的役割が変わるときこそ、自分を見つめ直すチャンスでもあります。

(竹田)

 

Lazarus, R. S., & Folkman, S. (1984). Stress, Appraisal, and Coping. Springer.



Kommentare


bottom of page