夏休みが始まりました。1学期中に不登校・登校しぶりがあったお子さんが、夏休みが近づく頃、登校できる場合があります。「あと少しで夏休みだ!」という気持ちが起きて、学校へのハードルが少し低くなったように感じるのかもしれません。
問題への対処を考える時、できていないことばかりを見ると苦しくなりますが、少しでもできていることを見つけると解決のヒントがつかめることがあります。上の例では、「短時間なら登校できる」ことができていることです。そうであれば2学期から週の終わりの金曜日だけ、もっとハードルを下げるなら6時間目だけ登校してみると解決に近づくかもしれません。
ただし不登校・登校しぶりの解決には、本人がどうなりたいと考えているかを尊重することがとても重要です。子どもの気持ちを無視して登校を強いるようなことがあれば信頼関係を損ねてしまうでしょう。特に思春期のケースでは、大人の指示ではなく、子どもの意思で解決へと進めていく必要があると考えます。
ところで文部科学省は平成28年の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」の中で、「不登校児童生徒への支援は『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく、(以下略)」と示しています。学校へ復帰することだけが、不登校・登校しぶりの解決ではないということです。
しまうまカウンセリングでは、お子さんの状態を考えながら、お子さんに合った対応をご一緒に考えます。どうぞご利用ください。
Comments