カウンセリングへの依頼に対応するとき、
二つの領域があるように感じている。
ひとつは目の前に立ち現れている現実的な出来事にどう対処していくか、
もうひとつはその背景となっているものをどうするかである。
背景とは依頼事項と関連する組織、家族、過去、対人関係、生き方などである。
両者は図と地のようなもので、表裏一体として連動している。
二つの領域のウエイトをどうするかは依頼や目標にもよるが、
両睨みで多層的多義的に見ていくものである。
こういう捉え方は力動的な視点と言えるだろう。
アドラー心理学も独自の力動的なアプローチをしている。
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