具体的に考える

対人関係は楽しいことばかりではなく、いろいろなことが起きてしまいます。過去の人間関係を後悔したり、未来のそれを恐れたりする気持ちは、人間であれば誰もが感じるものです。たいていの人は、そのような気持ちを感じながらも、家事や学業、仕事をこなして生活をしているわけです。ただ、悲しいことに、それらの悩みにとらわれすぎてしまい、現実の生活がうまく回らなくなってしまう時もあるかと思います。


たとえばここに何かの出来事をきっかけに「私は人間関係が苦手だ」という思いにとらわれている人がいるとします。その人はそう考えて、あらゆる人と関わる勇気を失っている状態だとします。こうなってしまうと、つらいですよね。


そういう人は、できるのであれば、もう少し具体的に考えてみましょう。どんな場面で苦手意識を感じたのでしょうか?必ずしもすべての人間関係がうまくいかないわけではないのかもしれません。


一人対多人数の関係でうまくしゃべれなくても、一対一の関係では緊張感が少ないという人はいます。また、同世代の人間関係が苦手でも、年齢の離れた相手であればうまくつきあえるという人もいます。支配・操作される関係が嫌いなだけで、全部の人間関係に気が進まないわけではない、という人もいます。趣味が合えば話が弾む、ということもあります。自分らしく関わり方を変えてみれば、違う反応が返ってくることもあります。


このように落ち着いて考えてみれば、今の自分でも比較的うまくいきそうな人間関係が予想できるかもしれません。その上で、より簡単な人間関係から実際に挑戦してみることです。うまくいったら、難易度の高い関係にハードルを上げていきましょう。時間がかかっても良いのです。少しずつ行動してみましょう。


「人間関係が苦手」と漠然と考えてすべてをあきらめてしまうのではなく、悩みの中身を具体的に分析して、できることはないかと考えてみましょう。


                       (手賀沼のコブハクチョウ)