こんにちは。しまうまカウンセリングで、心理検査を担当している高木です。今日は占いと心理検査について、ちょっとお話したいと思います。
初詣に行ったとき、おみくじを引く人も多いと思います。朝のテレビでも「今日の一番運勢のよい星座は?」とかありますよね。占いの歴史は古く、戦国武将たちも戦の勝敗を占ってもらうなど、歴史の裏でも大きく関与してきました。人生の分岐点であったり、何か決断しようとするとき、占いが使われてきたようです。
なぜ人は占いに頼るのでしょうか。見えない未来を想像したり考えたりするとき、人は多かれ少なかれ不安を感じます。特に大きな決断をするときの不安感は大きいでしょう。そうした不安を引き受け、ちょっと背中を押してくれる存在が欲しいときに頼るのが占いなのではないかと私は思います。
さて、心理検査は占いとどう違うのでしょうか?心理検査の歴史は140年程と、占いほど古くはありません。心理検査は、人それぞれの違いや心の働きを客観的に知るために、心理学者たちによって開発されてきました。人の心について科学的な知見を得るために、心理学的な理論や精神医学的をもとに発展してきたところが占いと少し異なります。
人間関係で行き詰まったり、心の問題から体の不調まで出てきたとき、人は苦しさを感じます。苦しさの中にいると、自分でもなぜそうなっているのか、わからないということもあります。心理検査は、こうした状態を知り、絡まった糸をほどいていくお手伝いをします。同じ状況でも人によって問題の捉え方、感じ方、対処方法は違います。検査の結果を使って、心の状態と問題について客観的に見ていきます。すると、それまで抱えていた問題と、心の距離を置けるようになります。心にスペースができると、新しく自分自身を捉えなおせたり、問題に対して整理して考えられるようになったりもします。
しまうまカウンセリングの心理検査は、その人にあった問題解決の糸口を探すお手伝いをしていきたいと思っています。
高木優子
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