金木犀の香りが漂う季節になりました。私はこの季節が好きです。もともとは、それほど植物や木に詳しくはなかったのですが、家の木々の手入れをするうちに、素人ながら少しずつ植物にも興味を持つようになりました。金木犀もそのうちの一つです。金木犀は、モクセイ科の常緑小高木樹になります。そう書くといまいちイメージはつかめないかもしれませんが、高さは家の一階くらいでしょうか。小さなかわいらしいオレンジ色の花が葉の間に沢山つきます。香りは甘い香りで、まるでお菓子のような香りです。金があれば、銀もあるように、同じ仲間で銀木犀という木もあるそうです。ここまで書くとまるで自分の家にあるようなのですが、実は金木犀はうちの裏のお家のシンボルツリーです。人様のお家の香りを毎年楽しませてもらうのは少々申し訳ないような気持ちもするのですが(もちろんお礼は伝えています)、窓をあけると、秋のひんやりと心地よい風と共に、この甘い香りがうちまで漂ってくるのです。
マスク生活が続いていて、外に出る時はマスクするのが日常のルーティンになっていました。先日、その隙間からこの香りを感じて、金木犀が咲きだしたことに気づきました。マスクをしていたら、いつのまにか普段当たり前に感じていた感覚も遮断されていたことに気づきました。
日常でいろいろなことが制限される日々は続いています。でもほんの少し季節を感じることも大切にしたいと思うのです。
高木
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