思い出の品

先日、実家の物を片付けていたら、なつかしい夏のガラス皿に出会った。

もう何十年ぶりの再会だろうか。

子供の頃から夏になると冷えた梨や葡萄などが、

その緑と白の皿に

載って出てきたものである。

もうあと三つしか残っていなかったので、割れないようにくるんで保存した。

思い出は淡く消えていき、大方の生活の細部は見失われてしまうが、

丁度、写真のように、昔の思い出の込められた物を見ると、

そこから記憶と当時の感覚がただよってくる。

それは思い出のタイムカプセルなのだ。