自分で手がけたものだけが自分の身になる。
自分が主体的に取り組んだものが体幹のような芯になっていく。
知識や情報だけでは素通りしてしまって知ってはいても身につかない。
自分というシステムに体制化、組織化されて組み込まれることが必要だ。
自分のものとなって運用していける実感が得られるといい。
それには体験しないとなかなか理解できないのだ。
ここでの体験とは体が伴わない知的な過程も含まれる。
人はこうして大きくなっていく。
手がけたいのに手がつけられないときもある。
手をつけたいがどうしていいか、何に取り組むべきかが見えずに止まっているものもある。
カウンセリングは「手がける」ことを応援する場でもある。
その人が日常において「手がけたいもの」に取り組むのをサポートし、
面接の中でも心理的に「手がけていく」作業をする。
ここでのカウンセリングの機能は治療というより成長である。
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