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本人が来談しなくても可能

カウンセラー内部の世界では説明不要の当たり前のことでも、一般社会の方々に向けて丁寧に説明していかなければならないことは、とてもたくさんあると感じています。今回はそんな感じのお話です。


カウンセリングは、「自分の課題で悩む人が一人で面接を受けるもの」というイメージが一部の人には根強くあるかもしれません。あなたは、どう思いますか?


確かに心理療法のなかにも「自分の課題に向き合うこと」や「一対一であること」を重視する考え方もありますし、そういう面接は現場において少なくないのです。しかし、必ずしもそれだけではありません。面接室で行われるカウンセリングの形態は、実際のところもっと柔軟で幅広いのです。


自分のことではなくて、家族や友達・恋人、会社の人のことなども話題にあげることができます。その困った人にどう対応するかを一緒に考えていく場合も、よくあるのです。


もちろんその過程で、自分の課題も見えてくるような場合も、ありうるでしょう。また、自分に非があるとは考えにくく、相手から自分をどう守るのかを早急に考えなければならない場合もあるでしょう。


また、ケースにもよりますが、当人と関係者の方が共に来談して、同席で面接を進めていく場合もあります。多い場合は、一度に3人以上来談されることもあります。


課題を抱えているご本人がすぐに来談できない場合でも、まずご家族が先に来ていただくこともよくあります。時間の経過とともに、ご本人が来談できるようになったケースもたくさんあります。


最後までご本人が登場されなくても、本人への対応法を考えていくことで家族関係が改善していった例も実際にあります。


以上、カウンセリング業界では一般に浸透している面接の進め方ですが、もしかしたら、カウンセリングは自分の課題について当人が一人で受けるのが普通なのだという強い思い込みがある方もいらっしゃるかもしれませんので、誤解を解くために書いてみた次第です。


複数の人で来談される場合、そのことを予約の際にあらかじめ伝えていただきますと、対応可能かどうかをお伝えしたり、相応しい広さのお部屋を確保したりすることなどについてご配慮をしていくことが可能です。カウンセラーも準備してお待ちすることができます。

  ( カワウ 水元公園 )


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