環境の変化に対応すること

コロナ禍に世界が見舞われて1年以上経ちました。新しいウィルスの広がりは私たちに不安と恐怖をもたらし、生活の変化を余儀なくされました。

ただ、自然界を見わたすと、急激な環境の変化というのは歴史的にも時々見舞われ、そのたびに生き物たちは生き残りをかけて進化してきています。

1995年アメリカのフロリダ州で、スクウラクレイフィッシュという1匹のザリガニが捕獲されました。ある愛好家がそれを育てていたら、なぜかそのザリガニは交尾相手もいないのに繁殖しはじめ、その後無数に数が増えていっているそうです。なぜ、交尾相手もいないのに増えていくのか。このザリガニを専門家が調べたところ、なんとこのザリガニは自分でクローンを増やしていく能力を身につけたザリガニだったのです。しかもこのザリガニは圧倒的な適応能力を持っていて、酸性の水にも、汚染された水にもどこでも遺伝子構造が同じに生きて行けるそうです。

その少し前ですがイギリスでクローン羊を誕生させたことが波紋を呼びました。倫理的な問題だけではなく、その後成功しなかったりと成長には難しい壁があったところを、自然界では特異的に変化を遂げて見せているのです。考えてみると、生き物の進化はいろいろな偶然や環境の変化によって生命が生き延びようとしてきた過程ともいえます。

ただ、今回のコロナ禍はあまりに急激な変化を私たちに突き付けてきていると言えます。体や心がついていけないということはあってもおかしくありません。そんな時は一人で抱えず相談にきてください。環境の変化に心や体をあわせていくには今までを振り返ったり、できることを探すなど紆余曲折しながらの作業が含まれます。カウンセリングではその作業のお手伝いをします。

 他の生物と違う人間の良さは“知”という能力が長けていることだと思います。ちょっと行き詰ったとき、他の生き物に目を向けてみると、驚く生態があったりして、生き物の多様性の中に人間も含まれるのだなと思ったりもするのです。