私のアプローチ③

最終更新: 2019年9月2日

 みなさんこんにちは。しまうまカウンセリングでカウンセラーをしている望月です。数回お時間を頂いて、私のカウンセリングで用いているアプローチや心理療法についてお話をさせて頂いています。今回も引き続き解決志向アプローチ(解決志向ブリーフセラピー)通称SFA(SFBT)についてお話をさせて頂きます。

 SFAには「クライエントこそが自分の問題の専門家である」という視点があります。これこそが、私がとても大切にしている視点です。心理職としてお仕事をさせて頂いていると「専門家」として先生と呼ばれる瞬間が時々あります。しかし、私がどう呼ばれようと何を勉強して身につけようと、クライエントさん本人以上に私はクライエントさんのことを知らないのだと言うことを忘れないようにしています。これまでどうやって大変な問題を乗り越えてきたのか、どんな例外を持っているのか、どんな力や繋がりといったリソース(資源)を持っているのか、等々、私はクライエントさんに聞かなければ何一つ分かりません。そしてクライエントさんが望むどうなりたいのかという、カウンセリングのゴールも私には分かりません。だからこそSFAの「クライエントこそが自分の問題の専門家である」という視点はとても重要なものです。

 しかし、時にはクライエントさん自身が自分の持っている力やどこに行きたいかというゴールを見失ってしまう瞬間があります。私たちカウンセラーはそれを思い出してもらうお手伝いをすることが仕事の一つになるのかもしれません。SFAでは、クライエントさんのもう既に持っている力や繋がりなどのリソースをご本人に伝えます。コンプリメントと呼ばれる、直接あるいは間接的にクライエントさんのリソースを取り上げて言葉で伝えるアプローチはSFAの特徴の一つです。尊敬するアメリカのSFAのトレーナー、イボンヌ・ドラン先生の「Beautiful」というコンプリメントは、私が忘れられないコンプリメントの1つです。(素晴らしいというニュアンスなのだと思います。ワークショップで参加者にたくさんこの言葉をかけてくださっていました。)私もクライエントさんには惜しみなくコンプリメントを伝えるように心がけています。

 また、SFAと言えばどこでも紹介されるミラクルクエスチョンは少し不思議な質問を用いてクライエントさん自身にご自分の望む未来を想像してもらう技法です。「今夜、あなたが寝ている間に奇跡が起きて、あなたを悩ましている問題が全て解決してみたとしましょう。でもあなたは眠っていたので、そのことに気づきません。目が覚めてなにから奇跡が起きて問題が解決したのだ、あなたは何から気がつくと思いますか?」こんな言葉を用いて悩みのある現在と少し距離をおいてクライエント自身が自分の問題を解決した後のイメージを膨らませていくことでゴールが明確になる瞬間はまさに奇跡のようにワクワクする瞬間です。

 他にもSFAには様々な技法がありますがすべてクライエントさん自身の力を信じ、望むゴールを目指すサポートをするためのものです。そして、尊敬する田中ひなこ先生がおっしゃっているように、SFA私にとってはパソコンやスマホを動かすWindowsやmacOSやAndroidのような基本オペレーションシステムになっています。まだまだこれからもバージョンアップをしながらではありますが、SFAを用いて皆さんのお役に立てればいいなぁと思いカウンセリングを行っています。 

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