私のアプローチ⑥

みなさんこんにちは。しまうまカウンセリングでカウンセラーをしている望月です。数回お時間を頂いて、私のカウンセリングで用いているアプローチや心理療法についてお話をさせて頂いています。今回も引き続き、持続暴露療法(長時間暴露療法)通称PE療法についてお話をさせて頂きます。前回、PE療法ではマラソンのように走るクライエントさんをコーチのように応援し続けるのがカウンセラーの役目ですと言うお話をさせて頂きました。では実際にPE療法とはどんな療法かと言われると、トラウマ焦点化療法といわれトラウマを扱う認知行動療法の一つです。認知行動療法というアプローチは聞いたことあると言う方も多いかもしれませんね。物の考え方と行動にアプローチをすることで様々な問題ごとや症状を改善していく技法です。PE療法は、認知行動療法のアプローチを使ってPTSDの症状やそこから生じる問題を改善していきます。

少し難しくなってしまいましたが、具体的にはこんな風に進んでいきます。PE療法は、1回90分、10回から15回が目安で、通常週1回から2回行われます。どんなことを行うかというと、大きく分けて4つの部分からなります。1つ目は「心理教育」と呼ばれ、PTSDの症状や治療法であるPE療法についてクライエントさん自身が理解できるようにカウンセラーがお手伝いをする部分です。2つ目は「呼吸法」です。生活の様々なところで起こってくるPTSDの症状とクライエントさん自身が向き合えるように、呼吸法を使い自分自身のコントロールを取り戻す練習をしてもらいます。3つ目は「現実暴露(現実エクスポージャー)」と呼ばれます。これは、「回避」と呼ばれるトラウマ反応をターゲットにしています。「回避」とは、本当は安全なのにクライエントさんがトラウマとなった出来事以降避けてしまっている状況や行動、場所、対象などに対して、実際に現実の場面で向き合う挑戦していただく練習です。4つ目は「想像暴露(想像エクスポージャー)」と呼ばれる、トラウマとなってしまった出来事の記憶に想像の中で立ち戻る練習です。この3つ目と4つ目は宿題としてカウンセリングの場を離れても行っていただき、宿題があるという面でもクライエントさんの頑張りが必要となるアプローチです。

これを読んだだけで、何らかのトラウマのある方は「絶対無理」「そんなの怖い」と思われると思います。でも「怖い」と感じているそのことは実はもう既に終わっていること、記憶の中のことなのです。だからこそ、その怖いと感じる物事や・状況や記憶とクライエントさん自身が安全に向き合っていくことで、PTSDの症状は軽減されていきます。

もちろん怖いことに一人で向き合っていくのは大変です。そのために私達カウンセラーが応援とアドバイスを送り続けていきます。マラソン同様にハードな42.195kmですが、決して一人ぼっちで走る道ではないということを覚えておいて頂ければうれしいです。(PE療法について、もっと知りたいという方は、こちらをご覧ください。)

このPE療法は、前回のSFBTのようにいつも使っている万能包丁のように使い慣れて、手になじんでいるというわけにはいきません。しかし、必要に応じてPE療法をクライエントさんと一緒にすると、「素晴らしい!」と感激してしまうことが多々ありますので。例えば、子供のころの虐待のトラウマ反応に悩まされてきたクライエントさんから「そのことはもう大丈夫」と聞かされたり、性暴力被害のクライエントさんがお仕事に復帰できたり、半年前はカウンセリングに来るのも苦しかったことを「そんなこともありました。」と笑顔でおっしゃってくださったり。その瞬間を楽しみにクライエントさんとともに進むPE療法は私にとってはとても頼りになるアプローチです。

PE療法を実際に頑張るクライエントさんはもちろんですが、PE療法はマニュアルがしっかりしているので、そのマニュアルを守ることで安心してPTSDの症状にアプローチをしていくことが出来ます。そして、研修やスーパービジョンをして下さる先生方がいることも私がこのPE療法を安心して行えている一つの要素です。

時にはフードプロセッサーのように適用は限定されていますが、持続暴露療法(長時間暴露療法)通称PE療法を用い、クライエントさんの笑顔が戻るお手伝いが出来ればいいなぁと思っております。

しまうまカウンセリング

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