我が子が間違った行動を取っているのを見ると、親はそれを正したくなるものです。「いつまでゲームをしているの?」「早く宿題をしなさい」などなど。小さな子どもなら渋々と親に従うかもしれませんが、思春期の子どもは、「自分は親とは別の人間だ」と主張したい気持ちでいっぱいですから、下のような反応が返ってくるのではないでしょうか。
*耳を貸さずに無視する
*感情的に反発し、反論する
*自分を守るため、攻撃に出る
これらは反抗期の子どもを持つ親御さんにとっては、むしろ馴染みのある光景かもしれません。この後、会話が感情的なやりとりに発展してしまうと、伝えたかったことはどこかに吹き飛んでしまい、お互いに相手を言い負かすことがゴールになりかねません。しかし親が子どもを負かしてしまうような結末は最悪です。正しい理屈というものは、言われた方にとっては反論の余地もないことで、まるで刃物のように向けられた人間に切り込む作用があります。子どものプライドはひどく傷ついてしまって、ますます親の言うことなど聞きたくないと思うようになるでしょう。
このような悪循環を防ぐひとつの対応として、「あなたは○○だ」と相手を主語にした言い方をやめ、「わたし」を主語にする伝え方があります。
子どもの行動を正したくなる親の行動の背景には、子どもの将来を心配する親の強い不安がある可能性も。親は自分の不安を子どもにぶつけていないかも振り返ってみましょう。
参考:「CRAFT アルコール・薬物・ギャンブルで悩む家族のための7つの対処法」吉田精次+ASK(アルコール薬物問題全国市民協会) アスク・ヒューマンケア
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