わかりやすく簡潔に手短に伝えるというのが一般には大切とされる。
しかし、カウンセリングでの話は少し異なるように思う。
肉眼で見るのではなく、ルーペや顕微鏡などの拡大鏡で見るような感じ。
すらりと流れてしまいそうな話でも、ちょっと立ち止まって詳しく話す。
そうすると、素通りしていたものや、見えていなかったことが浮かんでくる。
時間はかかるが網の目が細かいので捉えることができるものがある。
詳しく、細かく話すのはそういうメリットがある。
「イワン・デニーソヴィッチの一日」というのを高校か大学のときに読んだが、
これは一日が小説一冊になるという詳しい話の一例である。
詳しい話をすると、心の中も映ってくる。
心の中を語るには、細かい話をするといい。
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