うまくいかない時の自分との付き合い方 -認知行動療法のススメ-
- しまうまさん
- 6月3日
- 読了時間: 2分
更新日:6月4日
私たちは仕事や家庭、人間関係など、さまざまな場面で日々努力を重ねています。しかし、どれだけ頑張っても、すべてが思い通りにうまくいくとは限りません。時には、失敗したり、思うような成果が出なかったりすることもあるでしょう。
そんなとき、「自分には能力がないのかもしれない」と落ち込むことは、ごく自然な反応です。誰しも失敗の後は自信を失いやすくなるものです。しかし、もしその場面で、「今回はうまくいかなかったけれど、次は大丈夫」「失敗から学べばいい」と考えられたら、少し気持ちは楽になるのではないでしょうか。このように、私たちの“考え方”は、“気持ち“と深く関係しているのです。
また、気分が落ち込んでいるときは、自分自身を責めるばかりではなく、「もし友人が同じように悩んでいたら、自分はどんな言葉をかけるだろう」と想像してみてください。きっと、「大丈夫、誰にでもそういう時はあるよ」「きっと次はうまくいくよ」と声をかけるのではないでしょうか。そのやさしい言葉を、今度は自分自身にもかけてあげましょう。
さらに、イヤな考えが頭の中をぐるぐる回って離れないようなときは、気分転換も有効です。軽く体を動かしたり、音楽を聴いたり、短い散歩に出かけたりと、五感を使った刺激で思考の流れを切り替えることが助けになります。また、心や体が疲れていると、物事をより悲観的に捉えやすくなります。落ち込んでいる時には、まず睡眠や休息が足りているかも見直してみてください。
うまくいかない日は誰にでもあります。それはあなたの価値を否定するものではありません。「今日はこのくらいで十分」と自分に言ってあげられる、そのやさしさが、長い人生をしなやかに歩んでいく力になるのです。
今回は、認知行動療法の視点から、気分の落ち込みへの向き合い方をご紹介しました。

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