みなさんこんにちは。しまうまカウンセリングでカウンセラーをしている望月です。前回は、お子さんと一緒に暮らしている方たちに役立てていただきたい情報をお伝えしましたが今回はこんな時だからこそ多くなる虐待やDVなどというご家庭内あるいはパートナー間の暴力と不安からくる怒りについて少し書かせていただきたいと思います。
このGWは「ステイホーム」週間という事で、これまで続いてきた自宅にいることが更に延びより強く求められる日々になりましたね。家族でいるという事は安心するという方もいますが、とても苦痛だという方も決して少なくないと思います。もともとご家庭の中があまり安全でなかったり、こんな不安定な時代だから不安からくる怒りや不満を最も近しい家族にぶつけてしまったり、あるいはぶつけられてしまったり。暴言や暴力、無視や喧嘩などもご家族の中で増えてしまっているかもしれません。
誰かに怒りをぶつけそうになった時、家にいるイライラを誰かにぶつけたくなった時、思い出してください。家族といえども、それは人にぶつけていいものではありませんよね。怒りやイライラは、私たちにとって必要だから湧いてくる感情だけれどもとても厄介な感情です。そのままぶつければ相手も自分も傷つけてしまいます。この感情に飲み込まれそうになった時、これまで一時的に外に出たり別の部屋に行ったりで距離を置くことができたという方も、家族全員が家にいるこの時期にはそれすら難しいかもしれません。そんな時はトイレやベランダも有効利用できますし、車の中に一時非難するのもありかもしれませんよね。深呼吸したり、時にはその場で10数えたり、運動するのが難しければ瞑想や筋トレをしてみてもすっきりするかもしれません。そして落ち着いたらその怒りがどこから来ているのかゆっくり考えてもいいかもしれませんね。どうしてもご自分のその感情を持てあました時は、専門書を読んだり専門機関に頼ったりすることも必要かもしれません。
また、ご家族やパートナーからの暴言や暴力で苦しんでいる方はどうぞ専門機関や専門家に相談することを恥じらわないでください。こうした時期は、暴言や暴力が激しくなりがちです。そしてそれは決してあなたのせいではなくて、暴言や暴力をふるう方の問題です。外出自粛でなかなか連絡も難しいかもしれませんが、買い物に出た際に電話も相談ができます。電話は最寄りの相談機関につないでくれるDV相談ナビ(0570-0-55210)もありますし、LINEでの相談を受けている団体もあります。どうか、こんな時期だからこそあなたが困ってることを知り助けてくれる誰かとつながってください。また、携帯電話やLINEの履歴は相談したということが暴言や暴力をふるってるご家族などにばれやすいものの1つです。それが新たな暴言や暴力に繋がることがあります。どうか、相談後履歴はしっかり削除しておいてくださいね。
また、現在DVで避難されている方は、10万円の給付金の受け取りについてご確認ください。住民票を移していないという方でも、保護命令決定書や配偶者相談支援センターへの相談証明書のみならず市区町村の相談記録や民間シェルターの証明などでも受給可能になるとのことです。是非、過去に利用された市区町村の相談窓口や民間シェルターに連絡してみてください。
そして、私たち誰もが抱いている不安や恐怖に対して日本赤十字社が「ウィルスの次にやってくるもの」という動画を作ってくれました。私自身も「そうだな」と改めて気づきました。是非ご覧になってみてください。どうしても誰かを責めてしまいがちな今だからこそ、恐怖や不安に負けずに今できることをやっていきたいものですね。
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