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#22 アサーティブネストレーニングと私 ③アサーティブと怒りと攻撃と

こんにちは、しまうまカウンセリングの望月です。前回は「アサーティブネストレーニングがどう大切なものになっていったか」について書かせていただきました。そんな風にアサーティブネストレーニングを重ねていくうちに「私と怒り」のかかわり方も少しずつ変化をしていきました。けれども、今度は別の問題が臨床心理士となって、アサーティブネストレーニングやカウンセリングを行ってくるうちに生じてきたのです。それは「怒りはいけないものか」という問題です。

臨床心理士になって「怒りは必要な感情です」と私はずっと伝えてきました。それはトレーニングをトレーナーとして始めたばかり頃でも、今でも変わっていません。ただ、トレーニングを重ねていくうちに、「トレーナーをしている自分がこんなに怒ってばかりいていいのだろうか?」と思うようになってきたのです。

アサーティブネストレーニングの中では、コミュニケーションを便宜上「アサーティブネス」と「アサーティブネスではないもの」に分けて説明をします。アサーティブネスとは#19でお伝えしたように「自分も相手も大切に自己表現をする」コミュニケーションを指します。更に言えば「自分も相手も大切に自己表現をする」ために、自分の感情や考えを率直に相手に伝える行為です。一方、アサーティブネスではないコミュニケーションとは、①非主張的(非アサーティブネス)②攻撃的(作為的な攻撃を含む)という2つ(場所によっては作為的と分けて3つ)を指します。ところが、この攻撃的と怒りの区分が非常に難しいのです。本来「怒り」は感情ですのでコミュニケーションではありません。だとすると怒りを率直に相手に伝えるとそれはアサーティブネスなコミュニケーションになるはずです。自分も相手も大切に怒りを率直に伝える、それはなかなか難しいと思いませんか? 「率直に怒りを伝える」とアサーティブネスは区分できるのか、そもそも怒りだけでなく攻撃性とアサーティブネスは区分できるのか、実はここは研究でも色んな検討がされてきた問題なのです。





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