ひょんなことからある店に入ったら石が置いてあった。
石と言っても庭石ではなくアクセサリーや飾り物の類である。
そう言えばこのところ街中で宝石のように石を扱っている店を見かけることが増えた。
庭石は大好きで庭園に行くと私が真っ先に観賞するのはそれである。
だが、小さい石には興味はない。
ところが、水晶玉が目を引いた。
エリクソンが水晶玉テクニックを用いたのが思い浮かんだ。
自分の未来を水晶の中に見てもらうというようなものだったと記憶しているが定かでははい。
アドラー心理学は未来に設定された理想像を見ようとするし、
解決志向ブリーフセラピーも解決の未来像を見ようとする。
セラピーでは過去について振り返るが、未来についても展望する。
その水晶玉は天然だけあって、中に小さな気泡が沢山あり、銀河を見ているようである。
そこには天空の宇宙が広がっていたのだ。
ひとつ所望(しょもう)して、銀河でも眺めながら利用者の方の未来を共に語りたいと思ったのだが、
カウンセリングルームの机に水晶玉が鎮座していたら、別の職種と思われるであろう。
スタッフの許可も降りないだろう。
というわけで、私の現物水晶玉テクニックは水の泡に帰したのである。
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