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自然観察のコツ

最近、自然観察をあまりしていません。でも大事なことを思いついたので、忘れないうちにそのコツを書いておこうと思います。


野山や公園を歩くとき、観察するポイントを次から次へと変えて歩き回ることがあります。とくにお目当ての野鳥や昆虫、植物がすぐに見つからないときはそうなりがちです。とくに、せっかちな性格の人だと、そうする人は多いでしょう。じつは、私もそういう時が多かったのです。


たしかに移動することで、偶然良い場所に当たることもあります。しかし、頻繁に場所を変えることは、もったいないとも言えます。私には、ただ表面をなぞっているだけに感じます。


なぜかというと、ある程度の時間、一か所に留まることで初めて見えてくる景色というものがあるからです。座れる場所がある場合は、そこでゆっくりして待つことが大切です。そして、耳を澄ませて目を凝らしてみましょう。


すると、今まで気づかなかった植物の形態や生き物の気配、風景の美しさを感じることがあります。歩く動作は能動的な運動ですが、感覚を研ぎ澄ますことは受け身の姿勢です。空気のきれいな田舎の空に満天の星空が見えるように、心を澄ませると静かに浮かび上がってくるものがあるのです。


とくに探し求めるものが小動物の場合は、せわしなく動き回る人間は警戒されるでしょう。自然を荒らさないという謙虚な気持ちが大切です。たとえば、自然観察をするときの服装も、動物を驚かせないものが必要です。


お気づきの人もいるかもしれません。これはまさにフォーカシング(※言葉にならないほんとうの思いをはっきりさせていく技法)の態度ですね。心の声に耳を澄ますことは、これと何ら変わりませんね。



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