とはいえ，自分の感情はもちろん，相手の感情を知りそれと向き合っていくのはなかなか難しい作業ですよね。そしてそれを二人で行うとその思いがこんがらがるというのはとても良くあることです。そのためにカウンセラーがいるというのが，研修でしみじみ分かったことの1つです。...

4月になり新しい年度が始まりました。生活や環境に変化を迎える方もいらっしゃると思います。 新しい環境や状況に遭遇した際、「わぁ楽しみだ！！　どんなことが待っているんだろう！？」と感じるタイプの方（←仮にAさんとします）もいれば、「知らない世界…、なんだか不安…。」と感じるタ...

前回お話したように、カップルの関係は，そもそも二人が持っている愛着がむき出しになります。つまり、それそれの持っている愛着がお互いに影響を与え合うということになります。だから，結びつきがうまく行っている時はとてもパワフルなリソースになりますし、悪いときはとてもストレスフルなも...

お子さまのご入学、ご進級おめでとうございます。 子育て中の親御さんにとって、春はお子さんの成長を改めて感じられる季節ですね。 お子さまの成長をどんなにうれしく誇らしく思っていらっしゃることでしょう。 ところで子どもにとって、春はたくさんの新しいことを経験する時期です。...

カウンセリングに必要なのは、 ネガティブなことを減らし、ポジティブなことを増やす ことである。 そのために様々な手法がある。 流派によって偏りはある。 アドラーはこんなようなことを言っている。 ・否定的側面でなく、肯定的側面を生きる ・不適切でなく、適切にふるまう...

説明と同意（インフォームドコンセント）は、臨床をするうえでも研究をするうえでも基本的に大切なこととされています。 たとえば、援助者が援助の進め方についてあらかじめ丁寧に説明をし、クライエントの同意を得ることです。その際、クライエントも「どうしたいのか」をはっきり自己決定する...

皆様こんにちは。感情焦点化療法はアタッチメント（愛着）を重視しているという事を前回お伝えしました。今回はそれがなぜカップルで？と言うところを少しお話しさせて下さい。そもそも人は自分の愛着を基盤に他者とコミュンケーションを取っていきます。特に恋人や夫婦になると，その愛着システ...

「研究」に対して、カウンセラーがクライエントの話を聞き、援助的な対応をすることは「臨床実践」と呼ばれることがあります。一人の臨床心理士のなかでも、研究的な態度と臨床実践に臨む態度には、大きな違いがあります。いくつか挙げてみたいと思います。...

心理学はほとんどが輸入品である。 フロイト、ユングには土居健郎、小此木啓吾、河合隼雄などベストセラーを生み出し、影響力のある大学関係者が現れた。しかし、アドラー心理学にはそれがなかったのだ。 そのため、臨床心理士の資格制度に伴う大学院教育にも、アドレリアンはあまり携わってい...

皆様、こんにちは。今日から数回、以前受けたカップルカウンセリングの研修について書かせて頂きます。私のカウンセリングでお会いする方々は、トラウマの問題や愛着の問題を抱えていらっしゃる方が多く、幼少期からのトラウマを抱えてらっしゃる方の中には成人してからパートナーとの関係性に悩...