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トットちゃんがいた街・自由が丘

ちょっと経緯がありまして、『窓ぎわのトットちゃん』の映画を観てきました。原作をご存知の方も多いこの作品、黒柳徹子さんの著作に忠実でありながらも、映画制作陣があらためてこの映画に込めた試みや心意気もそこかしこに感じられる作品で、さまざまな気持ちが揺さぶられました。

  作品の舞台はトモエ学園という小学校です。「こんな学校が今もあったら良いのに」という声は、ときどき聞かれますし、私もこの学校で目指そうとしていたところには、大いに興味を惹かれます。その人がその人らしく生きるということ、その人なりのリズムやメロディを奏でながら楽しく生きること、そうやって奏でられたその人特有のリズムやメロディを聴き取る耳をお互いに持ち、たとえ相手が子どもであったとしてもお互いの演奏に尊敬を持つということ(←感想後半は先日参加した学会講演や先週参加した研究会にも影響を受けており、映画単体の感想とは言い難いのですが)、、、映画を観ながら、そんなことを考えました。

  戦争中にこのような自由教育を貫いた場所があったのは驚きですね。先日、中目黒での研究会の帰りに時間があったので、自由が丘まで足を伸ばし、トモエ学園跡地に建てられた記念碑を見てきました。ここで、かつてトモエ学園の子どもたちが泣いたり笑ったりして自由に過ごしていたのだと思うと、オシャレな街のキラキラのクリスマス・イルミネーションもなんだか感慨深く目に映りました。



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