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癖(くせ)について

去年の夏から秋にかけて、著書を出版するために自分の文章の校正作業を繰り返していました。そこで気がついたことがあります。


たとえば、「ようです」「ところがあります」「状態」などの特定の言葉を私は多用している傾向がわかりました。これは念入りに読み返してみて、はっきり自覚できました。本を作るにあたっては、他の言葉に言い換えたり、省いたりして読みやすい文章にしていきました。


このように人は同様な状況に対して同じような行動を無意識的・自動的に繰り返すことがあります。これは一般に「習慣」と呼ばれます。そのなかでも、偏っていたり、あまり適応的でなかったりするものは「癖」と呼ばれ、望ましくないものというイメージがあります。


「癖」は手足の動かし方や、行動の傾向、書き方・話し方などについて言われます。また、それだけでなく偏見や先入観などを表すこともあり、認知療法では、これらを「非適応的な自動思考、あるいはスキーマ」などと呼んでいます。


カウンセリングでは、このような「癖」の改善がテーマになることもあります(「歪みの修正」という表現は少しきつくて、あまりお勧めはしません)。たとえば、思考の癖についても本人はたいてい自覚なしに瞬時に行っているため、自分ひとりでは気づきにくいところがあります。カウンセラーと一緒に丁寧に取り組んでいくと、今まで意識したことのない考え方の癖を発見できることがあります。

                             アオサギ(葛西臨海公園)

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