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私のアプローチ②

更新日:2019年9月3日

みなさんこんにちは。しまうまカウンセリングでカウンセラーをしている望月です。数回お時間を頂いて、私のカウンセリングで用いているアプローチや心理療法についてお話をさせて頂いています。前回より私にとって最も馴染みの深い解決志向アプローチ(解決志向ブリーフセラピー)通称SFA(SFBT)についてお話をさせて頂いています。

 前回はSFAでは、問題の原因よりも解決を作る変化を大切にすること、未来は作り、交渉可能なものと捉えていることなどをお伝えしてきました。今回はそこから更に一歩進んで、SFAの哲学と呼ばれている3つの考え方について触れたいと思います。SFAでは中心哲学と呼ばれている3つの考え方があります。

1つ目は「うまくいっているなら変えようとするな」です。人は悩みがあるときや上手くいっていないと思うとき、何かを変えなきゃ、と焦ってしまいます。しかし、うまく回っていることまで変える必要はありませんよね。

 2つめは「うまくいっているなら、それをもっとせよ。」とてもシンプルですね。上手くいっている成功体験があれば、それをすれば当然次も上手く行くと言うことです。皆さんの生活で上手く回っているとことは必ずあるはずですよね。そこはあえて変える必要も無く、それを繰り返すことはとても大切なことです。例えば、暑い最中ではあるけど少し散歩した日はすっきり眠れるという体験をもうしてらっしゃるのでしたら、是非それを繰り返してみましょう。

 3つめは「うまくいっていないなら、何か別のことをせよ。」これもとてもシンプルなことですよね。上手くいっていないのに同じことをまた繰り返してしまう。とても良くあることです。例えば、私の次々に購入している運動器具。買っても痩せない。マッチョにならない。何故でしょう。答えは簡単です。買ってもやらないからです。新しいものを見ると次こそはやる!と思ってまた買ってしまうのですが、結局埃を被っているだけです。何度買ってもやらないんだったらそれは上手くいっていないことです。それならばきっぱり運動器具を買うのをやめましょう。「別のことをしてみる。」これに尽きますね。

 どうですか?SFAの中心哲学はとてもシンプルです。そしてとても納得できますよね。それはクライエントさんとのやり取りにも有効ですし、クライエントさんの変化のお手伝いにおいても有効なことです。クライエントさんとの関係の中で上手くいっていないなぁと思われていれば変える。上手くいっていると思われているならばそれは続けるように提案をします。また、クライエントさんが既にやって成功していることだったらそれは続けてやってみませんかと後押しをします。上手くいっているのに変えようとしていたらそれは上手くいってますよねとお伝えしてそのまま続けてもらうこともあります。

 また、既に上手くいっていることをSFAでは「例外」と呼んでいます。どんなに苦しい日常の中にも、必ず上手くいっている例外があるというのもSAFの大切な視点です。どんな問題の中にも必ず利用できる例外が存在しているからこそ、その皆さんの既に持っている例外を足がかりに次の一歩を一緒に探していきます。その時間はカウンセリングの中でもとても楽しい時間です。そんな一歩を皆さんと一緒に探して行ければと考えております。

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